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君主の戴冠式は1066年からずっと同じ場所で行われており、チャールズ国王は40人目になるそうです。
イギリスの君主として、史上最も長い在位期間を誇ったエリザベス2世女王が亡くなった2022年9月、チャールズ皇太子はその直後に「国王チャールズ3世」として即位しました。
そのチャールズ国王の正式な戴冠式が行われるのは、5月6日。式典の会場となるウェストミンスター寺院や、ロンドンとその近郊で行われる関連イベントなどについて、ご紹介します。
ウェストミンスター寺院
式典はどこで行われる?
戴冠式は、ロンドンにあるウェストミンスター寺院で行われます。1066年以降、すべての君主の戴冠式がここで執り行われてきました。チャールズ3世は、その40番目の君主となります。また、カミラ王妃の戴冠式も同時に行われることになっています。儀式は、イギリス国教会のカンタベリー大主教が取り仕切ります。
英王室の公式ウェブサイトによると、戴冠式当日の朝、国王夫妻はエリザベス女王の即位60周年を記念して2012年に製作された6頭立ての馬車「ダイヤモンド・ジュビリー・ステート・コーチ」に乗り、ウェストミンスター寺院まで移動します。
バッキンガム宮殿から寺院までのルートについて、ウェブサイトは次のように説明しています。
「国王夫妻を乗せた馬車と王室騎兵乗馬連隊の列は、バッキンガム宮殿の正門を出ると、ザ・マルを進み、アドミラルティ・アーチをくぐってチャールズ1世騎馬像の前に出ます。そこで南に進路を変え、ホワイトホール、パーラメント・ストリートへと進みます」
「馬車はパーラメント・スクエアから西に向きを変え、ブロード・サンクチュアリを通り、寺院の西側の門に面したサンクチュアリに到着します。儀式は午前11時に開始の予定です」
1953年に行われたエリザベス女王の戴冠式では、儀式の終了までに3時間かかりましたが、今回の戴冠式にかかる正確な時間は明らかにされていません。
国王夫妻とロイヤルたちが、式典後にこのバッキンガム宮殿のバルコニーから姿を見せます
戴冠式の終了後、チャールズ国王とカミラ王妃は往路と同じルートを通ってバッキンガム宮殿に戻ります。宮殿までのパレードには、国王ジョージ3世によって1760年に製作された8頭立ての馬車「ゴールド・ステート・コーチ」が使用されます。
さらに多くの兵士や護衛たちも列に加わることから、寺院に向かうときよりも、大規模なパレードになるようです。
戴冠式後、ゴールド・ステート・コーチに乗るエリザベス女王、1953年撮影
関連イベントは?
祝賀イベントは、これだけではありません。歴史的な儀式を祝い、翌7日にはロンドン郊外にあるウィンザー城で、「コロネーション・コンサート」が開催されます。『サン』紙によると、このコンサートには、テイク・ザットやケイティ・ペリーといったミュージシャンたちが出演の予定です。
そのほか、大勢で集まって楽しむ「ビッグランチ」が各地で催されるほか、祝日となる8日(月)には、声をかけ合って一緒にボランティア活動に参加することなどが奨励されています。
さらに、ロンドンでは数多くのレストランやホテルが、関連のイベントを計画しています。例えば、ウェストミンスター寺院に近いホテル「コリンシア・ロンドン」では5~8日、特別なアフタヌーンティーメニューを提供するそう。
またコヴェント・ガーデンでは、戴冠式を記念したインスタレーションが展示されます。なかには、デヴィッド・ボウイの死後に制作した壁画で知られるオーストラリア人グラフィティアーティスト、ジミーCの作品も含まれるそうです。
戴冠式の様子は『BBC』が生中継するほか、アメリカの『ABC』や『CNN』など、多くのメディアがストリーミング配信や関連番組の放送を行う予定です。
From House Beautiful