女王の戴冠式の歴史と儀式 | Forevermark (2024)

では、このクラウン ジュエルズの一部とそのストーリーを詳しく見ていきましょう。

女王の戴冠式の歴史と儀式 | Forevermark (1)

知っていましたか?

1815年までは、クラウン ジュエルズの管理者に少額の寄付金を払うと、クラウン ジュエルズに直接手を触れることができました。
残念なことに、ある興奮した訪問者によってジョージ1世の大英帝国王冠が曲げられたため、この機会は失われてしまいました。

宝珠

宝珠(Orb)と呼ばれる球体のクラウンジュエルは、ゴールドでできており、365個のダイヤモンドの他、真珠、ルビー、サファイア、エメラルド、そして1石の大きなアメジストで飾られています。式の間は君主の右手に置かれ、その後、祭壇の上に置かれます。君主が宝珠を受け取る儀礼は君主の権威を示すものであり、その伝統はローマ時代に遡ります。

女王の戴冠式の歴史と儀式 | Forevermark (2)

腕輪

22Kゴールドに彫刻とバラの留め金が施された2つのブレスレット。式の間君主の手首につけられ、「誠実と知恵」を象徴します。

指輪

「イングランドのマリッジリング」として知られるこのゴールド製リングは、八角形のサファイアの上にスクエアカットのルビーが置かれ、ダイヤモンドがそれを囲むように配されています。大司教により君主の右手の4番目の指につけられるこの指輪は、君主と国家との「結婚」を意味します。

十字架の王笏

戴冠式の間、君主は権力を表す王笏を手袋をつけた手で握ります。これは、権力の賢明な行使を意味します。王笏には「偉大なアフリカの星」とも呼ばれるかの有名なダイヤモンド、カリナンIが配されています。この涙型のダイヤモンドは530カラットを超え、研磨済みダイヤモンドとしては世界最大です。

女王の戴冠式の歴史と儀式 | Forevermark (3)

献納の宝剣

ダイヤモンド、サファイア、ルビーなど、幾多もの貴石が飾られた献納の宝剣は、善の保護と悪の処罰のために用いることを命じた教えとともに受理されます。

聖エドワード王冠

後に聖人となった中世の王、エドワード懺悔王が用いたことに由来する聖エドワード王冠。エドワード懺悔王の戴冠式でしか用いられることはありませんでした。計444個の貴石や半貴石が飾られており、重量は約2キロに及びます。

大英帝国王冠

戴冠式の最後とパレードの間に用いられる大英帝国王冠は、最も精巧な王冠であると同時に、最もよく使われる王冠です。

王冠には、317.4カラットのかの有名なクッションカット ダイヤモンド、カリナンIIが据えられています。カリナンIIは、カリナンから研磨された中で2番目に大きなダイヤモンドです。また、王冠の頂点の中央にある小さなブルーサファイアは、中世の王、エドワード懺悔王の指輪からとられたものであると言われています。

女王の戴冠式の歴史と儀式 | Forevermark (4)

クイーン・コンソートの王冠

結婚している王が戴冠する際、王の妻は「クイーン・コンソート」と称されます。クイーン・コンソートの王冠は歴史的に、世界で最も有名なダイヤモンドのひとつであるコ・イ・ヌールがあしらわれていました。コ・イ・ヌールは現在では、エリザベス皇太后の王冠に飾られています。この105.6カラットのクッションシェイプ ダイヤモンドは、それを身に着ける男性に不運をもたらすという伝えから、この王冠は女性であるクイーン・コンソートが所有することになっています。

女王の戴冠式の歴史と儀式 | Forevermark (2024)
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